冷酷王子は子リス姫を愛でる
この世界での結婚は18歳が適齢期となっている。



爵位がある者は、主に政略結婚が多くて、親の言うことは絶対的な風習。



そんな私は16歳になるというのに、縁談が舞い込むこともない。



行き遅れそう?



この城で弟の成長を見守れるなら結婚なんてしなくていいんだけど。



海もあるし、農業も盛ん。



私にとっては、こんなに素晴らしい環境は他にないのだ。



「キャサリン様、本日はドレスの採寸がございます」

「あぁ、そうですねー」

「キャサリン様‼︎わかってらっしゃるのですか⁉︎大事なパーティーなんですよ⁉︎このまま誰にも見染められなかったらと思うと…」



別にいいじゃない。



結婚だけが全てじゃないわ。



なんて、頭の中で思っても、口に出したらジョアンのコメカミの血管が切れてしまいそうで言えないけど。



「大陸一の国、シュナウト王国主催のパーティーですよ‼︎なんとしてでもいい縁談を掴まなければ…」



だって、私と結婚したって、なんの利益にもならないんだもの。



< 7 / 440 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop