会長様の秘蜜な溺愛

▼ヒミツな相違





「はぁ…」



今日も今日とて快晴の夏空に

ため息をついてしまった朝。


昨日のことを思い出しては、うなだれた。


花岡さんのことも気になるのに

どうやって帰路についたのか覚えてない。


“ごめんな菜穂。…帰って”


のし掛かる宣告のような言葉が

何度も頭の中でこだまする。


…わたしが、彼の手をはらったりしなければ。

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