会長様の秘蜜な溺愛
▼ヒミツな終焉
キーンコーンカーンコーン――…
「おっひるー!」
「…来るの早くね?」
「えー?だってお腹空いたっ」
授業が終わってすぐ
お弁当を持った香月くんが颯爽と現れる。
…どうしても、地に足をつけて受けられなかった4時間目。
【今日、会いたいです】
初めて自分から
会長にメッセージを送った。
会長は今までどんな思いで
わたしに連絡をくれていたのかな。
ちょっとでも、早く返事が来ないかなとか思ってくれてたら嬉しいな。
…自分の溺れ具合を
恥ずかしいくらいに痛感する。