会長様の秘蜜な溺愛

わたしは、鞄から一冊の本を取り出した。


「“What is essential is invisible to the eye”」

「――っ！！」

「…今まで気付けなくて、本当にごめんなさい…っ」

「……、」

「姫里さんとのこと勝手に勘違いして、話を聞こうともしないで、ごめんなさい…っ」

「……、」


「“大切なものは目に見えない”って…れんくんなら分かると思います…。

――……わたしは、…今のあなたが…だいすきです…っ！」



…振られてもいい。

…伝えたい…っ！