会長様の秘蜜な溺愛
「蓮くん、お部屋で待ってるって言ってたんじゃ…?」
「時間もったいねぇなと思って。ちょっと久々だし」
「え、」
「…菜穂。――…抱きたい」
麗しく降る甘美な低音に、はじまりの艶が含まれた。
さっきまで優しく
柔らかな表情だった彼の瞳が
再び熱を含んで、鋭い眼光へと変わる。
「…うん。お願いします…っ」
彼という獣に捕らわれ、愛され続けるわたしは
今日もまた甘い蜜に溺れる。
「愛してる」
これからもずっと、永遠に――…。
会長様の秘蜜な溺愛
― 完結 ―