春雨と桜花の初恋幻想曲
第二章

桜都の親友

桜都の中学校入学式の日は雨だった。

けれど、
スプリンクラーから出てきたような
細くてしとしとと降る雨は、
桜都にとって快感だった。


新しいクラスに入って周りを見渡すと、
知っている人に紛れて知らない人が何人もいた。

桜都のこれから通う中学校は、
二つの小学校の卒業生が一緒になる。
だからその半分は、
全く知らない新しい人たちだった。


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