蒼くて、紅い… 甘くて、苦い…

瞬、楽しいかな?
私と一緒にいて…


ホントに
私でいいのかな?


物足りないかな…



さっきも私が大人だったら
一緒にお酒飲めるのにって思った



「瞬、楽しい?」

思わず聞いてしまった



「なんで?
楽しいよ」

瞬は笑顔で言ってくれた



「私、お酒も飲めないし‥
亮さんたち楽しそうにしてるのに
瞬に悪いな‥って」



「そんなこと、紅は考えなくていいよ
紅は?楽しくない?」



「私は、瞬と一緒にいるだけで、楽しい」



「だから、オレも楽しいよ
亮たちのこと、気にしなくていいから」



「お酒は飲めないけど…
お風呂なら、一緒に、入れる、かな‥」


私は言ったあと、恥ずかしくなった


ホントに、入れるかな?



「…紅、無理しなくていいよ
オレたちはオレたちのペースでいいから…

ちょっと外行こうか
寒そうだけど…」


瞬が窓から外を見ながら言った



< 283 / 318 >

この作品をシェア

pagetop