蒼くて、紅い… 甘くて、苦い…
瞬、楽しいかな?
私と一緒にいて…
ホントに
私でいいのかな?
物足りないかな…
さっきも私が大人だったら
一緒にお酒飲めるのにって思った
「瞬、楽しい?」
思わず聞いてしまった
「なんで?
楽しいよ」
瞬は笑顔で言ってくれた
「私、お酒も飲めないし‥
亮さんたち楽しそうにしてるのに
瞬に悪いな‥って」
「そんなこと、紅は考えなくていいよ
紅は?楽しくない?」
「私は、瞬と一緒にいるだけで、楽しい」
「だから、オレも楽しいよ
亮たちのこと、気にしなくていいから」
「お酒は飲めないけど…
お風呂なら、一緒に、入れる、かな‥」
私は言ったあと、恥ずかしくなった
ホントに、入れるかな?
「…紅、無理しなくていいよ
オレたちはオレたちのペースでいいから…
…
ちょっと外行こうか
寒そうだけど…」
瞬が窓から外を見ながら言った