蒼くて、紅い… 甘くて、苦い…

夏休み最後の日曜
瞬と遊園地に行った


中学の時、友達と来て以来



瞬が怖いの乗れないって言って
乗らなかった



観覧車に乗った


1番上にいった時に、キスをする
テレビで見たことがある…


なんとなく期待した



「まだ貼ってんの?」

私の鎖骨の絆創膏を見て瞬が言った



「うん、痛くないけどね」



瞬は照れくさそうに笑った



話に夢中になっていて
1番上を通過してしまった



なんだ‥やっぱりただの私の理想か…


期待したのに



降りる直前で
瞬が急にキスしてきた


ーーー


すぐ着いちゃった…



「もぉ一周する?」

そう言って瞬が笑った



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