逃げる彼女に甘い彼 ~my sweetheart~
「ありがとう先輩。
ありがとう落合くん、最後にビッグニュース教えてくれて。

でも、決めたから。会社にも迷惑かかるし。
九条の娘として振る舞うと警備の面とかもあって、表立って行動するのも難しいし。」

「そっか、芽衣ちゃん。決めたんだね。
まあ、ランチくらいはいつでもいけるでしょう!
仕事辞めたからって、先輩、後輩だった事は変わらないし。
これからどうするのか知らないけど、ヤケにならないようにね!」

「ありがとうございます。お世話になりました。」


席へ戻ると課長から、社長室へ行くように言われた。

上階へ登り、秘書室を通った。
秘書の方々の見る目が厳しい。ああ、許されないんだな。

「失礼致します。」社長室へ入った。

不動産部門のこの会社の社長は初めて対面する。面談の時会っただろうか?。
「この度はご迷惑をおかけししました。
どうぞ、受理していただきますようよろしくお願い致します。」

頭を下げ、真っ直ぐに社長を見る。

「平野さん、いや、九条さんかな。
私と副社長は平野さんが九条さんと知っていたんだよ。
内定の後、君のお父様から連絡をいただいて、事情は聞いていた。
九条家の方が虚偽の振る舞いは否だからね。

もちろん、面接はコネ無しの採用だよ。
内定し、入社予定になった段階で、娘を見守って欲しいと。
君の本当の履歴書はシークレット扱いで私が持っている。
だから、君はウソツキではないよ。

どうだった?会社という組織で働いてみて。」
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