懐妊初夜~一途な社長は求愛の手を緩めない~
俺はてっきり炊飯器とか掃除機とか、その辺をリクエストしてくるだろうと読んで、もっと年頃の女性が喜ぶ贅沢品へと誘導するつもりだった。
それが〝子ども〟ときた。
(それは……え……どういうことだ?)
このタイミングで奴が「子どもが欲しい」と言ってくる理由が何も思い浮かばなかった。
だって言わないだろ普通。趣味の悪い冗談を常日頃から言う奴ならまだしも、相手はあの宮内だ。そんな冗談は絶対に言わない。
一瞬、社長夫人の座を狙って既成事実をつくろうとしているのかとも考えたが、それこそ無欲な宮内からは縁遠い話だった。
そんなことが狙いなら、この三年の間にも色仕掛けなりハニートラップなりなんとでもやりようはあったはずだ。でも残念ながら、そんな色っぽい展開になった記憶はたったの一度もない。
逆に、一度くらいあってもよかったのでは……と思うレベルで。
それなら最後に考えうる理由は、ひとつだけ。
(告白?)
〝あなたの子どもが欲しいです〟という……表も裏もない、言葉通りの。
とても古典的な。ど直球の。――愛の告白。
そう思うと途端に恥ずかしくなった。
「……こ……子どもか。そうか……」
それが〝子ども〟ときた。
(それは……え……どういうことだ?)
このタイミングで奴が「子どもが欲しい」と言ってくる理由が何も思い浮かばなかった。
だって言わないだろ普通。趣味の悪い冗談を常日頃から言う奴ならまだしも、相手はあの宮内だ。そんな冗談は絶対に言わない。
一瞬、社長夫人の座を狙って既成事実をつくろうとしているのかとも考えたが、それこそ無欲な宮内からは縁遠い話だった。
そんなことが狙いなら、この三年の間にも色仕掛けなりハニートラップなりなんとでもやりようはあったはずだ。でも残念ながら、そんな色っぽい展開になった記憶はたったの一度もない。
逆に、一度くらいあってもよかったのでは……と思うレベルで。
それなら最後に考えうる理由は、ひとつだけ。
(告白?)
〝あなたの子どもが欲しいです〟という……表も裏もない、言葉通りの。
とても古典的な。ど直球の。――愛の告白。
そう思うと途端に恥ずかしくなった。
「……こ……子どもか。そうか……」