Lip noise
『どうしたの?』


心配そうに言うあなた。


『ぁ!そっか、学校行かなきゃな。あと、十分後に次のが出るから急ぎなよ』



ぇ?



いかないでよ。


「ぃ、行かないでください。」


走って車に戻りかけているあなた。


一瞬驚いた顔をいて、ニヤッッと笑って戻ってきてくれたあなた。


戻ってくると同時に勢い良く抱きしめてきた。



「すきーーーーッ!」



微妙にさけんだ私に、


静かに言った。


『俺も。』



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