見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
翌日から私は早速動き始めた。

同僚の片思いの男性をターゲットに、困り事はないですか?…と聞き出す調査を開始したのだ。


最初は、「何事?」と不思議そうに訊き返された。
それで慌てながら、「福利厚生の一環として、アンケート調査を実施しているんです」…と誤魔化した。


当然そういうアンケートなんて取ったことがない。
だから、口からでまかせを言ったまでだ。


しかし、これも今までが今までだったからか、案外と皆がすんなり答えてくれる。

中には困り事は何もないという男性もいて、世間話をしながら興味のあることや好きな食べ物について話し合ったりもした。


社内でそういう会話をしていると周りの目線が気になる時もあった。
例えば、どこかで副社長が見ているのではないか…と彼の視線を探ろうともした。


けれど、そういう心配は無用だった。
その週の月曜日から副社長は出張で、一週間ほど支社視察へ行っていて留守なんだ…と堂本さんに出会った時、教えてもらったから。


良かった…とその瞬間はホッとした。

彼の目線が気になったら調査どころではないし、何をしていると問われたら、どうやって答えようか…と迷ってばかりいたから。


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