見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
「やあ、すみません。お待たせをして」


笑顔で入室してくる部長を前に、私は緊張で固まり、総務部長は「お疲れ様です」と返事をする。

私達二人の前に腰掛けた人事部長の宗馬(そうま)さんは、椅子に座るとこっちを見つめ、徐ろに口を開いてこう言った。


「…毎年、福利厚生を担当したいと願い出てくる社員が多くて、ここ数日間、検討を重ねておりました。
現段階では神野さんが一人で担当をしていて、ご苦労も多いのでは?…という意見が上層部からも上がり、来年度は人員を増やすことで話が進んで、取り敢えず来年度は、神野さんの他にもう一人、担当者を置こうということになりました。
そこでお手数をかけるが、この場で少し協議したい。その意見を参考に、来年度の人選を考えていこうと思います」


私には悪いが、来年度も続投をよろしく…と言われ、急に緊張が解け、「はぁ…」と返事した。

それから部長は私に、どういう人材がこの仕事に適しているか?…と訊ね、私は少し考えた後「自分よりも人のことを先に考えられる方が、一番適しているのではないかと思います」…と答えた。


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