見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
「それと、人の信頼を得る為には、口の固い方でないと困ります。いろんな秘密を共有することもありますし、それをペラペラと周りに漏らすようでは向きません。
それから、ちゃんと話が聴ける人。相手が話をしている間は口を挟まず、アドバイスではなく、共感ができる方がベストだと思います」


それは全て研修先で習ったことだ。
自分が決してその通りに出来ていたかどうかは謎のまま。

それでも私は、そうするように心掛けてきた。
知り得たものを外部に漏らさず、心の中に留めてきた。


宗馬部長は、話を聞きながら簡単に書き取っていた。
総務部長も、どういった人材なら信頼が置けるか?と訊ねられ、私と似たような意見を述べていた。


人事部から解放され総務へ戻る際、部長は私に「お疲れ」と言い、「寿退社までもう少し頑張って」…と声をかけた。


「えっ!」


そんな話はまだない、と焦って赤面。
けれど部長は笑ったままで、「いずれそうなるんだろ?」と訊ね返してきた。


森山(もりやま)さんの時もそうだったからな。急に退職願いを出されてきて、こっちは驚きで面食らったよ。
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