見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
多分それは自分が彼女としての自信がないからだ…と痛感。
社内でもプライベートでもモテている彼に、遊び相手の一人や二人くらい居たとしても不思議ではなかった…と思えてしまったのだ。


心が狭かっただけで、こんなことを思うなんて…と後悔が始まる。
きっとこんなふうに私から疑われたと知った今、彼も嫌な気分がするだろう…と反省しながら焚き火の炎へと目を向けた。



「ごめんなさい……」


自分がいけなかった…と落ち込みながら背中を丸める。
パチパチと音を立てながら燃え上がる炎と消えていく火の粉の様を見つめ、なんて馬鹿なことを口走ってしまったんだろう…と悲しくなった。



「心外だな」


呟く彼の声が胸を貫く。
それ以上の叱責を受けても仕方ない…と思って諦めていたけれど、彼はそれ以上のことは何も言わず、「もう寝よう」と焚き火の炎を小さくし始めた。


「琴音は先に寝てていいぞ。焚き火を落としてから俺は休む」


しっかり寝袋に包まって寝ろよ、と髪の毛をクシャクシャされ、振り向くと彼は笑顔で、「おやすみ」と言いながらマグカップを取り上げた。


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