見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
「でも、俺と何か関係があると疑ったからこそ、訊いてみようと思ったんだろ。そうでなければ、別にここまで悩んでない筈だ」


改めて聞く必要もない、と言い切る彼にぐうの音も出ない。
だから、私は観念して唇を噛み、「実は…」と十二日の帰りに彼女と会った時のことを話し始めた。


「…私、葉山さんのことをプライベートで初めて見て、とてもモテそうな雰囲気の人だな…と思って驚いたんです。仕事中の彼女とは別人のように綺麗で、それで、ひょっとして彼女が言っていた『大事な人』が、千之さんのことでは…と思えてきてしまって」


変に気を回すようなことではなかったのかもしれない。
けれど、何となくそんなふうな気がしてしまった。


「琴音は前に俺が話したことが頭にあって、そんなふうに思ったのか?」


ほら、菖と会った後に話したこと…と言われ、学生時代には遊んでいたような彼の話を思い出した。


「いえ、別にそういう訳では。…ただ、二人は年齢も違うし、入社した年数も別の筈なのに、そんな気分がしてしまって」


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