見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
そういう彼女の態度を目にして、俺はそのままスルーしてもいいのでは…と一瞬思ったが。


(…いや、そういう訳にはいかない)


きちんと謝ろうと思いキッチンへ入る。
流し台の前では、フライパンの中身を皿に移そうとしている琴音が俺に気づき、目を向けてくる。


「どうしたの?」


ますます不思議そうな顔つきで首を傾げ、向こうで待っててもいいのよ…と言いたげな感じでいる彼女に、ごくっと唾を飲み込んだ。



「琴音」


真面目な声で名前を呼べば、彼女はぱちっと瞬きをする。


「昼間は……悪かった」


謝らずそう言って項垂れると、彼女は何も言わず俺の様子を窺っている。


「社員旅行の件、俺の言い方がまずかった」


もっとソフトな言い方もできた筈なのに、あの時の俺は変に悶々として苛立っていた。



「ああ、なんだ」


安堵したように呟くと琴音は料理を盛り付けた皿をトレイに乗せ、冷蔵庫からサラダも取り出して、同じくトレイに乗せて持ち上げる。



「あれはもういいの」


別に怒ってない感じの彼女は、俺にトレイを渡すとグラスを棚から二つ取り出した。


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