見守り愛 〜ビタースイートな副社長と一目惚れの恋を成就したい〜*おまけ終了*
二週間後の土曜日。
十月末の秋晴れの空の下、恒例のスポーツ大会は始まった。


先に会場に着いていた各部署の担当者は会場係と駐車場係に分かれ、会場係は体育館内をスポーツごとに養生テープで区切って、ネット張りやボールなどの準備を開始。
駐車場係は各自が乗ってくる車を指定の駐車場へと誘導し、事故が無いように警備を行う。


私は会場内で準備の手伝いと指示を出し、円滑に試合が始められるよう放送席と医務局を設置した。


今回行われるスポーツは、バレーボールとバスケット。
予め行ったアンケートの希望によりその二つに決まった。

中にはボーリングという意見も多かったけれど、それじゃ場所が限られてしまうというので次回に持ち越しになっている。



「えーと、後準備するものは……」


紙を眺めながら落ち度がないかを再確認。
あちこち走り回って確認していた所為で、私は他の人よりもかなり汗をかいていた。

若干脱水気味かなぁ…と合間でぼーっとしかけてた時、その視界に白いスポーツウエアを着た男性が飛び込んだ。


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