君がいればそれだけで。
柱が剥き出しになっていたり、床や天井が抜けて別の階が見えていたりしていたんだ。隣の部屋に行くのも命懸けというくらい酷いのは初めて見た物だったから、一瞬固まってしまった。でも、パルさんは何甘い事を言っているんだというような表情でまだ手加減されていると呟いた。もう少し人々を遠くまで歩かせるべきだったと。
パルさんは王女の本気の戦いに立ち会った事があるらしい。米よりも小さな姿で敵の脳内に侵入し、敵の中にいる寄生虫と戦かわれたそうだ。体が小さくなる代償として魔力にも縮小してしまったらしいのだが、それでも一つの国が荒野になってしまうほどの被害が出たのだとか。
それがもし、等身大の魔力で行われれば星一つなど簡単に滅ぼしてしまうだろう。王女にとって国を一つ荒野にするくらい暴れる事が軽い準備運動なのだ。
気が抜ける寝顔をしている王女が神と呼ばれても文句は言えないほどの力を少し力んだだけで出せてしまうのか。
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