君がいればそれだけで。
王女は兄と一緒に降りてくると、俺たちを守るような位置に立った。きっと、油断すればまたすぐに襲ってくる。俺ではない。リズレイドをだ。
蕾の中で角を折り、ラズハルドの血を浴びたから万に近付くためには別の血が必要。前に来た時、獣の血も人間の血も万浴びたと言っていた。だから、俺を斬る事は無いと。そして王女の魔女の血は最後に浴びると言っていたから、手合わせくらいで済んでいる所を見るとまだなんだろう。

「もう止めて。そんなに生きたいのなら私の心臓をあげる。血を集めるくらいなら私の心臓を止める方法を考えて」

「俺にそこまでの力と度胸が無いのは知っているだろう?それに君は愛されている。違う?」

「気色悪いから触らないで。寿命がある内に止めて」
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