君がいればそれだけで。
自分の事なのにどうして対策を練らないんだ。自分の事だから練らないのか。だからと言って、放っておくのも違うだろう。折角全てが良い方向に進んでいたのに、これじゃあ逆戻りじゃないか。

「何でそんなに無関心なのですか?」

「何でって言われてもなぁ」

「はぐらかさないでください」

俺のはぐらかすなという言葉に王女は目を開いた。いつも当たり障りのない、答えの無い言葉で無関心の理由を言わない。でも、いい加減理由を聞きたい。パルだけが知っている、何も対処しない理由を。
王女を愛しすぎているパルが何もしないのは、きっと対処しない理由を知っているからだろう。
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