群青色の空
机を本来あるべき場所に置いて、鞄を横に掛けると形は整った。
それとほとんど同時にリサ達が入ってきた。
いつものように、迷惑なんて考えたことのないかのような大声で笑いながら。
本当、うざい子。
死ねばいいのに。
古本屋で安く買い叩いた本を読んでいると、声を掛けられた。
「斉藤さん」
リサ達は4人ということで自信に満ち溢れた様子だ。
そんなことに笑ってしまいそうになるほどだから、わたしもかなり低レベルな気がする。
一瞬しかめられた顔はすぐに男ウケのいい顔に変わった。
凄いなあ。
「また無視しちゃってー。
話せるんでしょー?
あ、そう言えば机、昨日無かったけど見つかったんだね!
良かったじゃん!」
いつものことだけど、むかついたわたしは本を机に叩きつけて教室を出た。
後ろで聞こえる笑い声がうざい。