群青色の空




基本的に授業と授業の間の休み時間は何もしてこない。



リサは推薦を狙っているし、カノン達も明るいいい子ってことで先生達の間では有名らしい。



余計なことで努力を消したくないんだと思うし、何より先生を味方につけるのが上手い。



だから、先生が廊下にいる可能性の高い時は何もしないけれど、大量の紙切れを腰巾着みたいなクラスメイトに渡して攻撃してくる。



書かれている言葉はほとんど同じで付き合っていられない。



最初のうちはゴミ箱に入れていたけれど、あまりに多くて家から持ってきたビニール袋にまとめて入れている。



先生はわたしがおかしなことをしているという程度にしか思っていない。



ばらまいてやってもいいけど今はやるべき時じゃない。



それに、担任が何もわかっていなさそうな馬鹿そうなやつということもある。



わたしが何も言わないのをいいことに、証拠が残らないものからだんだん残るものへと手段も変わってきた。




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