神々の宴…
3月3日ー。
 結婚式まで、1ヶ月を切ったこの日、ににぎとサクヤは、おおやまつみに呼ばれた。
 2人は、なんで呼ばれたのか分からなかった。
 そんな、2人の前に、おおやまつみが来た。
 おおやまつみは、2人に言った。
 「今日は、いきなり呼んで、すまなかった。
実は、2人に話がある。」
 ににぎとサクヤは、顔を見合わせた。
 「いわなが、入りなさい。」
 おおやまつみが言うと、1人の女性が入ってきた。
 それは、サクヤの姉だった。
 初めて会った、ににぎは、顔つきが変わった。
 「このいわながも、サクヤと一緒に、嫁がせてもらえないか?」
「えっ?!」
 ににぎは、声が裏返った。
 「サクヤと一緒に?!!」
「そうだ。
サクヤとだけ結婚すると言うなら、サクヤとの結婚は無しだ!!」
「お父さん!!
何それ!!
あたしは、ににぎ様と結婚したいの!!
もう、式まで、1カ月ないのよ?!!
それを、いきなり、「お姉ちゃんも。」って…。
無理よ!!」
「サクヤ!!
お姉ちゃんの幸せを願えないのか?!!
冷たい子に育ったもんだ!!
自分だけ、幸せでいいのか?!!
いわながの幸せも願え!!」
「じゃあ、あたしの幸せは?!!
お父さんは、お姉ちゃんのことばかり!!
あたしの幸せも願ってよ!!」
「お前は、どんな男とでも結婚出来る。
だが、いわながは、そうはいかない!!
それが、分からない訳じゃないだろ!!」
「それって、お姉ちゃんのこと馬鹿にしてるんじゃない!!
お父さん、最低!!」
「父親に向かって、最低とはなんだ!!
とにかく、いわながと結婚しないなら、結婚は無しだ!!」
「親の許可無く、結婚出来る歳だもの、勝手に結婚するわ!!
式も挙げるから!!
来ないなら、欠席扱いにするわ。
お姉ちゃんと一緒にね!!」
「サクヤ!!」
「ににぎ様、行きましょう!!」
 サクヤは、ににぎの腕を引っ張って、おおやまつみの家を出た。
 サクヤは、その足で、いざなみの所に行った。
 「サクヤ、どうしたんだい?」
「おばあちゃん…。」
 サクヤは、泣き出した。
 そこで、ににぎが説明し、いざなみの家に入った。
 「まったく…。
何を考えてんだい、あの子は!!
サクヤ!!
おばあちゃんに任せておきな!
いざって言う時の為に、式場の担当者に、この事、話しておきな。
父親と姉が、欠席するかもしれないと。」
「分かったぁ…。」
 サクヤは、すぐに、岡田に電話し、事の説明をし、父親の代わりに、いざなみが務めることになった。
 いざなみは、おおやまつみの所に行き、説教をし、結婚式に出るのか、出ないのかを決めるよう、詰め寄った。
 おおやまつみは、何も言えず、「結婚式は出る。」とだけ言った。
 いわながは、「出ない。」と言った。
 いざなみは、その事をサクヤに伝えた。
 サクヤは、岡田に電話して決定した事を報告した。
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