神々の宴…
結婚から、3ヵ月ー。
 ににぎとサクヤは、幸せに暮らしていた。
 ある日の朝、ドアチャイムがなった。
 2人は、朝ご飯中で、ににぎが、「誰だよ…。」と言いながら、モニターを見た。
 そこには、いわながが、映っていた。
 ににぎは、驚いて、「うわ!!」っと叫んだ。
 どうしたのかと思って、サクヤもモニターを見た。
 そして、サクヤは、会話ボタンを押した。
 「お姉ちゃん、こんな朝早くに、何か用?
用がないなら帰って。」
「サクヤ!!
入れなさいよ!!
ににぎ様に、用があるの!!」
「悪いけど、夫は、お姉ちゃんを見て、倒れたの。
そんな状態なのに、入れる訳ないでしょ!
帰って!!
あんまり、しつこくすると、警察呼ぶわよ?
お姉ちゃんが、警察に捕まったら、お父さんにとっては、大スキャンダルよね。
そんな事していいの?」
「実の姉を警察送りにするつもり?!!」
「そうよ。」
「小さ時は、「お姉ちゃん。」って言って、まとわり付いてたのに、結婚したら、そんな態度なのね!!
可愛くない子!!」
「なんとでも言って!!
結婚したら、守るべき人が出来るの!!
分かったら、帰って!!!」
 いわながは、すごすごと帰って行った。
 その日の午後、サクヤは、ににぎが寝ている間に、産婦人科に行った。
 「(生理が遅れてるのよね…。)
(赤ちゃん、出来たかな?)」
 産婦人科で、見てもらったら、やっぱり、妊娠していた、サクヤ。
 サクヤは、嬉しそうに、エコー写真を眺めていた。
 そこに、おおくにぬしが反対の道を歩いて来た。
 2人は、お互いに気付き、話し始めた。
 そして、サクヤは、おおくにぬしに、妊娠した事を告げた。
 おおくにぬしは、自分の事のように、喜んだ。
 「早く、ににぎに教えてやれよ?」
「はい。」
 この時、ににぎが、この場面を見ていたと、2人は、気付かなかった。
 サクヤは、家に戻ると、真っ暗の中、ににぎがいた。
 「ど…、どうしたんですか?!!
真っ暗の中で…。」
「サクヤ、どこに行ってた?」
「えっ…。
産婦人科…、ですけど…。」
「誰と行ってた?」
「1人です。
できてるかどうか、分からなかったので…。
でも、結果、出ましたよ。」
「何て?」
「赤ちゃん、出来てました。」
「…それ、本当に、俺の子?」
「え…。
当たり前じゃないですか。」
「嘘つくなよ。
今日、産婦人科の前で、おおくにぬしと喜び合ってたじゃないか!!」
「おおくにぬし様は、産婦人科の前で会って、妊娠している事をお話ししただけです!
おおくにぬし様も、ににぎ様に「早く教えてやれ。」と言ってくれただけです!!」
「嘘つくな!!
おおくにぬしの子どもなんだろ?!」
「違います!!
ににぎ様の子どもです!!」
「まぁ、いいや。
仕事行ってくる。」
 ににぎは、勢いよく戸を閉めた。
 サクヤは、妊娠を疑われた事で、ににぎに対し、キレた。
 「(信じらんない!!)
(向こうが、その気なら、こっちだって!)
(覚えてなさいよ?)」
 ににぎと、サクヤは、この時、初めてケンカした。
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