星空は「好き」を繋ぐ明日への光
先生が指した方は私が通っている総合病院。

私は弱くなっていく。そんな姿を先生には見せたくないのに。

その気持ちよりも会いたいが勝つなんて私は重症だ。


「うん……」

「会いに行くよ」


先生だめだよ。好きが溢れちゃうから。

「"先生"として"生徒"の見舞いだったらいいだろ」そうだよ、そう。でも苦しいんだ。この関係が。

話せなくなって、動けなくなって、当たり前のことができなくなる私を見せたくないの。


「だめ、軽蔑するから」

「しない」

「わかんないじゃん」


わからないんだよ。先生の想像以上だよ。私だって想像したくないんだから。


「わかる。花園は俺に光を与えてくれるから────」

先生はいつも私の意思を揺らがせる。簡単に。

光を与えるなんて言わないで。だって……。



「私、何もできなくなるんだよ……?話せなくなるんだよ……?先生くる意味ないじゃん」

「意味なんてないだろ」

「…………」

「行きたいから行くんだろ?」

「…………………………」

「俺が行ったら迷惑?迷惑なら行かないけど」
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