星空は「好き」を繋ぐ明日への光
先生その聞き方は反則だよ。だって先生は私の気持ちをわかって聞いているから。卑怯だ。

迷惑なんてうそでも言えないんだよ。前は言えたのに。


欄干に手を添えて並ぶふたりはどう映るかな。

太陽や空のおかげで映えるかな。

もう最後なんだ。きっと。大っ嫌いな学校にくるのも……。

私の身体がパンパンに教科書が入ったスクールバッグが知らせている。


「迷惑なわけないじゃん……っ!!」

先生が得意げに笑う。

「うん、知ってる」

「なら聞かないでよ」

「はは、成功だな。お前すごいうれしそう」


西日が私たちをやさしく照らす。先生の笑顔が私を照らす。やさしいが溢れる屋上。先生と過ごした思い出の場所。


うれしいよ。うれしいに決まってるよ。

私に光を与えてくれたのは先生だから。

暗くて前が見えなかった道に光を当てて明るくしてくれたから。




先生。


私は先生に出会って180度変わりました────。
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