星空は「好き」を繋ぐ明日への光
「ごめん、こんなに冷たくして」

先生が申し訳なさそうに眉を下げている。

私は首を振った。



「風邪引きそうだな」



先生の今の表情にさっきの面影はない。

ほんとうはもっと聞きたかった。

だけど私が簡単に聞ける話しじゃない。

さっきみたいな顔は見たくないし、してほしいわけない。





わからない……先生が。

わからない……私が。


わからない感情が溢れて、ごちゃごちゃに混じり合って。

メチャクチャにする。

支離滅裂で乱雑で。



わからない。


この"感情"になんと名前をつけたら良いのか。

わからない。





今は隣同士でも私たちの間には大きな壁がある。

頑丈でぜったいに壊れることのない大きな壁。

これを超えてしまったら何かが崩れる。

脆い関係。



近づきたいのに近づけないーー。


先生といると、胸がきゅーっと苦しくなる。


先生に触られた頬がいつまでもいつまでも熱かった。
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