王子系幼なじみと、溺愛婚約しました。



取ってきたケーキをパクパク食べながら、正面に座っている芭瑠くんをジーッと見つめる。


はぁぁ……やっぱりすごくかっこいいよなぁ。
いま着てる白のニットだって、芭瑠くんだから似合うわけで。


こんなに白が似合う王子様みたいな男の子は芭瑠くんしかいないんじゃないかって思うもん。


「あ、口にクリームついてる」

「へ……っ?」

ボケッとしていたら、芭瑠くんがクスクス笑いながら指を伸ばして。


「……ほんと芙結は何しても可愛いね」

「っ……!」


唇の真横を芭瑠くんの指が擦れた。

心臓がバクバク動いて、思わず胸に手を当てた。

そのまま自分の指についたクリームをペロッと舐める仕草がなんとも色っぽいというか……っ!


わたしからして見れば芭瑠くんは何をしてもかっこいいですねって感じなんだけども……!

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