王子系幼なじみと、溺愛婚約しました。



わざわざ考えなくてもいいことを深く考えちゃう。
素直に芭瑠くんとの関係を受け止めればいいのに。


すると、詩ちゃんが担任の水原先生に呼ばれてしまい席から離れていった。


「あー、詩ちゃんいなくなっちゃったね」

少し残念そうな御堂くん。
これはやっぱり詩ちゃんが気になってるのかな。


「御堂くんは詩ちゃんのことすきなの?」

「わお、ど直球に聞いてくるね」


「いや、気になっちゃって」

「んー、まあ気になるといえば気になるかな」

「そうなんだ」


でも詩ちゃんさっき言ってたもんなぁ。
イケメンは目の保養だって。


「けど俺さっき振られちゃったし?」

「いや、あれは本気で言ってたわけじゃないと……」

すると御堂くんがいきなりハッとした顔をして、周りをキョロキョロ見ていた。


「……?」

「うわー、あぶな。
芭瑠のやついなくてよかったー」

< 201 / 361 >

この作品をシェア

pagetop