王子系幼なじみと、溺愛婚約しました。
わざわざ考えなくてもいいことを深く考えちゃう。
素直に芭瑠くんとの関係を受け止めればいいのに。
すると、詩ちゃんが担任の水原先生に呼ばれてしまい席から離れていった。
「あー、詩ちゃんいなくなっちゃったね」
少し残念そうな御堂くん。
これはやっぱり詩ちゃんが気になってるのかな。
「御堂くんは詩ちゃんのことすきなの?」
「わお、ど直球に聞いてくるね」
「いや、気になっちゃって」
「んー、まあ気になるといえば気になるかな」
「そうなんだ」
でも詩ちゃんさっき言ってたもんなぁ。
イケメンは目の保養だって。
「けど俺さっき振られちゃったし?」
「いや、あれは本気で言ってたわけじゃないと……」
すると御堂くんがいきなりハッとした顔をして、周りをキョロキョロ見ていた。
「……?」
「うわー、あぶな。
芭瑠のやついなくてよかったー」