王子系幼なじみと、溺愛婚約しました。



いま日本にいないんだ小桃さん。


「小桃にそんないろいろ言われたの?」


「いや……うーん、ちょっと怖かったけど、でも小桃さんの言ってること間違ってなかったから。
それにきっと、芭瑠くんを想ってるからこそ、わたしにそうやって言ってくるのもわかるし……」


現に芭瑠くんの隣にいることを選んだことでこれから先、いろんな困難や試練があるだろうから。


それを乗り越えていかなくちゃいけない。


そばにいると決めたからには、もう二度と自分から大切な存在を手放したりしないように。


「芙結って可愛い上に性格もいいからますます好きになってくんだけど、どーしたらいい?」

「えぇっ」


「小桃って性格かなりキツいし言いたいことはっきりいうタイプだから小さい頃から友達とか少なくて。だから嫌ったり悪くいう子がほとんどなのに、何も言わない芙結はほんと優しいね」

< 299 / 361 >

この作品をシェア

pagetop