王子系幼なじみと、溺愛婚約しました。



その言葉どおり、芭瑠くんに触れられるたびに声が抑えられなくて。


甘くて、身体が痺れて変な感覚になってくる。


されるがままで、自分が今どんな状態になってるか、もうそんなことすらわからない。


ただ、息がどんどん荒くなって、
身体の熱が上がっていくだけ……。


「……僕のほうちゃんと見て」

「む……りっ……」


首を横に振ると、
無理やり向かされて、息が乱れている中でキスをされて。


身体に触れる手も止まることはなくて。


「それ……ダメ……っ」


「ダメなの?……じゃあ止める?」


ピタッと手が止まると、
一気にもどかしさに襲われる。


「ぅ……」

「ダメって言ったの芙結だよ?」


「そんな……イジワル言わないで……っ」

「じゃあダメじゃないんだ?」


その言葉にコクリとうなずくと
満足そうに芭瑠くんは笑った。

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