王子系幼なじみと、溺愛婚約しました。



「あ、そーだ。
せっかくだから誓いのキスしとく?」


「えっ……んっ」


まだ返事してないのに、さらっと奪われた唇。
軽く触れて、すぐに離れると至近距離で目が合う。



「……愛してるよ、芙結」

「っ……!」


不意打ちはずるい……っ。

いつだって、わたしをここまでトリコにしてしまうのは芭瑠くんだけだ。



「わたしも、愛してます……っ」


お返しに今度はわたしからキスした。


きっと、この恋は一生もの。

これからもずっと、芭瑠くんの隣でいられたらいいな……と、心から願って


そして、そばで支えてあげられる存在になれるようになりたいと、心から思った。

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