王子系幼なじみと、溺愛婚約しました。
***
そしてお屋敷に帰ってきた。
今日は外食してから帰ってきたので、あとは着替えてお風呂に入るだけ。
先に寝室に入って、着替えをすませようとしたら。
なぜか寝室の扉がガチャリと開いた。
「まって、いま着替え中……」
まだ脱ぐ前だったのでセーフ。
扉を開けたのはもちろん芭瑠くん。
「着替えなくていーよ。ってか、脱がないで」
「は、はい??」
ズンズン中に入ってきて、
わたしのほうへ近づいてくる。
「は、はるく━━━━きゃっ……」
なぜかベッドに押し倒されてしまった。
そして上に覆いかぶさってくる芭瑠くん。
な、なんでいきなり?
「あの、……えっと、これは?」
「制服姿これで見納めだもんね」
「……?」
あれ、なんだかとても危険な笑みを浮かべているように見えるのは気のせいでしょうか。