王子系幼なじみと、溺愛婚約しました。



芭瑠くんがわたしの前からいなくなってしまった理由こそは話してはもらえなかったけれど。


小さい頃約束したことを律儀にも守ろうとしてくれていて、

わたしが18歳になった誕生日に迎えにいくとずっと前から決めていたらしい。


すでにわたしの両親には芭瑠くんが話をしているらしく、簡単にオーケーを出したらしい……。


って、娘の結婚をそんな簡単に軽く承知しちゃっていいものなの?


「あとは芙結さまのお気持ちの問題です」

「えっ……き、気持ちって」


「芭瑠さまとご結婚されるお気持ちがあるかどうかです」


そ、そんな。
いきなりすぎるんだってば…!

そりゃ芭瑠くんのことはずっと想っていたし、いつか会えたらって、迎えにくる約束が守られたらって思ってはいたけど。


今日久しぶりに再会して、いきなり結婚は話が進みすぎなんだってば!

< 46 / 361 >

この作品をシェア

pagetop