王子系幼なじみと、溺愛婚約しました。



「えっと、ちょっといろいろ一気に起こりすぎて整理ができてなくて……」


芭瑠くんに会えたことは嬉しいし、これからも少しずつ一緒の時間を過ごしていきたいとは思うけど。


「それもそうですね。あまり急かして答えを出していただくのも芙結さまのご負担かと思いますし」


柏葉さんは少し考える仕草を見せる。
すると、何かを思いついたのかポンッと手を叩いた。


「それでは、先に一緒に同居してみるのはどうですか?」

「どう、きょ……?」


そ、それってわたしと芭瑠くんが一緒に住むってこと!?


「え、えっと……」


「とは言っても、芙結さまが今日からここに住むことはもう決まっているんですけどね」


わたしに考える隙を与えてくれないくらい、話のスピードに全くついていけない!!


「わ、わたし今日からここに住むんですか!?」

「はい。ご両親の許可もいただいております」

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