好きだとか、嫌いだとか。
なので、茜はますます病状は悪化していき、今では走る事も禁止されている。




だから、ほとんど体育は、体育着に着替え、準備運動をし、その後みんながグラウンドを2週走る時は椅子に座って見学。


その後、参加できそうなことには参加する。


という方針で茜は過ごしている。







「流石に今日は走るのはやめておきな?」


「大丈夫だよ!!ムリそうになったら走るの辞めるから!ね?」


「具合悪くなってからじゃ遅いよ?」



「大丈夫!!大丈夫!!あ、ほらもう始まるよ!」


「あー、もう分かったから!気をつけてよ?」





1周走り始めたところで私はあることを疑問に思った。



今日の合同で体育してるクラスはどこなんだろ?



同級生かな?





向こうのクラスで見学をしている人がいた。



よく目を凝らしてみると、、、、






茜だった!!!







いつもなら、茜に向かって、手を振っているところだが、今の私にはそんな元気ない。



頭が痛いのに加えて、吐き気もする。フラフラしてて、なんかぼーっとしてる感じ?
もう走るの無理かも。



もしかして、茜にバレてるかな?具合悪いこと。












何とかして走り終わった。







あっち行かなきゃ。
整列しなきゃ。






ーーフラッ バタッーー





私は倒れた。












「梨乃!」「上原さんっ!」「梨乃ちゃんっ!」




色んな声が聞こえてくる。





そのなかには、茜の声もあった。









具合悪いは悪いけど、意識だけは保てる。
そんな状況だった。



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