好きだとか、嫌いだとか。
そこからは、先生が教員室へ行き、私と仁奈で梨乃を支える事になった。



グラウンドと保健室はとても近く、グラウンド側から保健室に入れるように、ドアがもう一つ付いている。








「梨乃?大丈夫?」




「気持ちハァ悪いハァハ」




「吐きそう?」




「わか、ハァハァんない、ハァだけどハァ吐かないほうがハァハァ今は、楽」




「茜ハァ仁奈ハァハァ、今、吸入器ハァハァ持って、る?」



「持ってるよ!ちょっとまってね、
はい!使って!」



仁奈いわく、梨乃は吸入器を教室に忘れたので、心配してたという。



私と仁奈は1度、歩くのを辞め、梨乃の体を支えながら、背中を摩っている。




「梨乃、ゆっくり吸ってね、自分のタイミングでいいから。」




発作のおこる前に、とりあえず吸入出来て良かった。



それからなんとかして、保健室にたどりついた。

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