君は同期で幼馴染で××で
渡辺君とは途中で別れて、3人で所属する課へ入っていく。

「おお、仲良し3人組だな」

なんて、挨拶の合間にからかわれつつ、それぞれの席に向かう。その途中ですれ違った沢村さんが、「ゔえ」となんとも言えない声を上げた。

「あ、あ、相川ちゃん。その指輪は?」

大きな声で言うから、室内にいた全員の注目を浴びてしまう。着いて早々に見つかってしまうなんて……

「やっぱり相手は……」

と、ジロリと陸に目を向ける。陸はというと、それはもう満足そうににこにこしていた。

「そうなんです!!やっとOKをもらったので。相川さんはもう僕の婚約者なので、ちょっかいをかけないでくださいね」

言ってることはアレなのに、可愛らしく首を傾げたものだから、女性社員は小声できゃあきゃあ言い出した。

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