君は同期で幼馴染で××で
「真紀ちゃん。今日なんだけど、ちょっと用があるから一緒に帰れないんだ。遅くなるかもしれないから、夕飯はいいよ。真紀ちゃんも疲れてるだろうから、先に休んでてね」

ノー残業デーの水曜日の今日。陸がいないなら、久しぶりに誰かと食事でもしようかと考えた。

そういえば、少し前に、大学時代に仲の良かった弥生から連絡があったことを思い出した。久しぶりに会いたくなって連絡をしたところ、弥生も早く上がれるらしく、飲みにいくことになった。
お互いの会社の中間地点に、弥生のお勧めのお店があるというから、お任せすることにした。




「お待たせ」

待ち合わせの駅に着くと、すでに弥生が待っていた。

「私もさっき着いたとこだよ。本当、久しぶりだね。相変わらず、真紀はかわいいわあ」

「何言ってんのよ。さあ、お店に連れて行ってよ」

弥生が案内してくれたのは、おしゃれな居酒屋で、個室を予約してくれていた。



< 121 / 150 >

この作品をシェア

pagetop