始まりはクールな御曹司とのとろける様な一夜から
私は、店を出て、恭吾さんの車で送ってもらった。


清潔感のある車内。


車の中では、うちの和菓子屋の話しをしたり、他愛もない会話をして笑った。


恭吾さんって、よく笑う人なんだな…


考えたら、私、恭吾さんのこと…


何にも知らないんだ…


そう、改めて感じた。


そして、私は、悠人と一緒に住んでることも…ちゃんと話した。


そのことも、かなりびっくりしてたけど、それが余計に、私達が婚約者だと言うことを、信じさせる要因の1つになったみたいだった。


マンションの前に着くと、わざわざ降りて見送ってくれた。


お互い手を振って…


そして、2人とも笑顔で別れた。


私を好きでいてくれたこと、本当に嬉しかった。


だから、恭吾さんには絶対に幸せになってもらいたい。


心の底からそう思った。


本当に、本当に…


恭吾さんは、とっても素敵な人だから…
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