始まりはクールな御曹司とのとろける様な一夜から
『大丈夫です、待つのは全然苦になりませんから』


全然苦にならないって言っても…


今日は、私は梨花さんの指導を受けてて、いろいろ言われながらも、頑張ってたから、たぶん、3時間以上は待ってるよね。


『どこかで食事とかしたの?お腹空いてない?大丈夫なの?』


『…すみません、心配かけて。穂乃果さんがいつ来るかわからなかったから、ずっとここにいました。本当にすみません、ストーカーみたいなことして。でも…どうしても、穂乃果さんに…会いたかったから…』


頭を下げる輝くん。


『ううん、ごめんね、私こそ、輝くんに心配させるような態度取ってしまって。気にしてくれてたんだよね』


私が体調悪そうにしてたから、きっと、心配してくれたんだ。


申し訳ないことしたな…


『…穂乃果さん』


『…うん?』


輝くんは、真っ直ぐなとても優しい目で私を見た。


気のせいか、少し潤んでる?
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