始まりはクールな御曹司とのとろける様な一夜から
嘘…


私が、月城先輩のお店で美容師をするってこと?


そんな、夢みたいな話…


一緒に住むだけでも、こんなに戸惑ってるのに、次から次へと、本当に驚かされてしまう。


『そんな、無理です、月城先輩のお店なんて、私が務まるわけないです。私は、美容師として、全然まだまだ未熟で…』


『だから、うちで修行すればいいんだ。腕のいいスタッフがたくさんいるから、毎日練習出来る。努力すれば必ず最高の美容師になれる。それは、保証する。俺も、もちろん、店には行くし、そしたら、穂乃果に会える…』


有り得ないような話だけど、でも、よく考えたら、かなり嬉しくて有難い話でもあった。


だって、1人前に成長したい気持ちは本当だから。


先輩の店なら、今の環境よりも、もっともっと自分の腕を磨けるのは確かだろう。


いろいろな新しい刺激を受けられる気がする。
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