始まりはクールな御曹司とのとろける様な一夜から
たぶん、謙遜なんだろうな…


『アシスタントの結城穂乃果です。よろしくお願いします』


『前回の方とは違うね。君もここの卒業生なんだってね、よろしくお願いしますね』


『あ、はい、頑張ります』


私の頃には、いなかった先生だ。


悠人が、お父さんの親しい友人だって言ってた。


校長を任せるなんて…


きっと、信頼してるんだろうな。


校長が出て行った後、すぐに私達も、生徒達が待つ教室に向かった。


廊下で、先生達が、悠人に頭を下げて挨拶する。


ここの学校を作った月城グループの御曹司だと、みんな認識してるみたいだ。


でも、全然偉そぶらないところが、悠人の良いところ。


生徒達も、すれ違った後、振り返って静かにキャーキャー言ってる。


一応、騒いだらダメって、声を抑えてるんだろうな。


可愛いな、みんな。
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