始まりはクールな御曹司とのとろける様な一夜から
『穂乃果の気持ちは?輝に対する想いを聞きたい』


『…輝くんは、すごく好感が持てるよ。人間として…本当に大好きだし。でも…弟みたいで、恋愛対象には…ならない…かな。輝くんは、そのことを察してくれて、私に何も求めないって。ただ、一緒に仕事が出来ればいいって…言ってくれた』


『そうか…でも、輝が穂乃果を好きになる気持ち、同じ男としてよく分かるつもりだ。だから…穂乃果がそう言うなら、俺はこのまま見守る。輝は…シャルムの大事なメンバーだからな』


『ありがとう…悠人』


『ああ』


悠人の腕が、私の体を引き寄せた。


悠人の胸に顔を埋めたら、とてつもない安心感に包まれて…


私は、自分の全てを任せてもいいって、本気でそう思えた。


私の想いも、あと、もう一歩のところまで来てるのかも知れないな…


近いうちに、必ず、自然にあなたに『愛してる』って、言える日が来るって…


そう、信じたい。
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