あなたの隣~憧れ先輩と営業外回りペアになりました~
「・・・」
顔をぐちゃぐちゃにして涙する私を先輩は困ったように笑いながら見つめる。
そして私の頬に大きな手を置いて
「どうしちゃったんだよ。本当に」
と先輩はさらに困った声を出した。

「好きです」
「俺も好きだよ。」
「・・・でも・・・好きだからつらい・・・」
「どうして?」
「・・・」
何とか絞り出した言葉。先輩は私の少なすぎる言葉からその言葉の裏にある私の気持ちを探そうとしてくれている。
「どうしてつらい?なんか嫌な思いさせた?」
全力で首を横に振る私。

「この前言ってたことか?頑張るって。」
「・・・」
先輩は私の話を思い出して言いたいことの意図をくみ取るのが本当に早い・・・。
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