★【純愛DAYS〜最終話☆光里と誠実〜】
試行錯誤しながら、
ふたりは考え抜いてきたって言っても過言じゃなかった。



光里のことは俺の両親も理解しているし、
認めてくれている…



光里の家の事情も分かっていたし、
受け入れてくれるのもある。



『ありがとうございます』

『大変だろうけど…大丈夫。
しんどかったらいつだって帰っておいで♪』



光里とおふくろが話をする場所には、
娘がひとり増えたように包み込む優しさがあった。



悩む日々を送っている彼女の口から、
ある日…こう漏れた



『誠実ん家の家族良いね。
私も居場所があるって思っちゃった…』


って言葉が、
ある日には苦しむしかなかった。








< 107 / 196 >

この作品をシェア

pagetop