隠された日記
「その2人は、どこへの道を聞いたのです

か?」

警官の1人がそう聞くと、年寄りの男は、近

くに見えている連なった山を指さした。

「あの山々の中に、一軒家があるって聞い

たんですけど、本当ですか、って聞かれた

よ。そしたら、うん、あるよ、と答え

た。それで返してしまった。今考えるとま

すますおかしい。親子にしては年が離れて

ないし、普通は誰も住んでない山奥の一軒

家に行きたいなんて思うはずがない。あの

時警察に連絡するべきだった。家内に話し

たら、「それで誘拐事件だなんて、考えす

ぎよ。」と笑われたのじゃよ。」
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