彼と彼女の甘い秘めごと

「変わったね、紗和胸が小さくなったっ」

「ちょっとそれ！気にしてるんだから…！」

「…もっと張り切って揉まないとだめだな」

「…伊織の頭叩いてもいい？」

「ははっ！ごめんって」



…愛しい、愛しい日々。



「紗和、再来週実家帰るだろ」

「うん、両親の結婚記念日」

「俺も帰るから。うちの親も一緒にお祝いするらしい」

「あ、そうお姉ちゃんが言ってた！前もあったみたいね」

「…それで、今までの状況をちゃんと説明しよう。父さんとの約束は果たせなかったわけだから」

「……うん、ばれちゃったもんね」

「ちゃんと話して、許しをもらえたら。堂々と付き合おう」



そうして微笑んだ伊織に、胸の奥が熱くなる。


…きっと大丈夫。

彼が隣にいれば、なんだって大丈夫な気がしたの――…。