極甘クールな芸能人幼なじみの意地悪な溺愛
春を待ってる
ナツ君がいないところでだって
クリスマス。
相馬君と蘭ちゃんは楽しそうに放課後デートにでかけた。
いいなぁ、好きな人と同じ制服。
放課後も一緒にいられるだなんて。
だけどクリスマス前にナツ君とお別れして良かったって思ってる。
雪がちらほら舞いだした。
ひとり帰り道。
晩ごはんの材料を買いにいくところ。ケーキなんていらないし、初雪のことは思い出さないようにしてる。
あれからナツ君はすぐうちを去った。撮影も終わったようで、荷物もあっという間になくなって。
お姉ちゃんには心配かけちゃったけど私は意外と元気。
実は撮影地が発表されたら。やっぱり一部で私たちのことを騒ぎ立てた人たちがいたの。
憶測、噂、特定。
ぼやきに妬みに不満。
でももう私たちに浮いた事実なんてないから
『根も葉もない噂は迷惑行為です。一般の方を巻き込むのはやめてください』
事務所がそうはっきりと否定してくれたんだ。
ナツ君の将来をちゃんと守れた気分になってそれだけで嬉しかった。
ひとりでいっぱい泣いたけど、今はすごく平和。
クリスマスから一週間後には年も明けて、そこから数日したらもう新学期。
新年は心機一転。
去年のことなんか引きずらない!
そう思ってイラストだってばんばん描いてる。
でもね、蘭ちゃんに言われてしまった。
「それってruruさんに自信を持って見せられる絵なの」
って。